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鱒幸式 フライ竿について

 私は渓流の釣りが好きなことから、川のトラウト向きのシングルハンドロッドを主に制作しています。対象魚や釣り場に応じて、自分や釣り仲間が使いたいスペックのモデルを作っています。


 例えば本州の渓流向きモデルでは、素材はヤマメやイワナ用に適した日本の真竹を使用しています。真竹竿は従来のトンキンケーンより軽くしなやかで、繊細な振り心地と、アベレージが小型な本州以南の渓魚に対しても素晴らしい釣り味を得られます。

  原料竹は昔からの和竿の材料産地である群馬県赤城山麓で選定した品質の優れた竹林で毎年採取。フライ竿に最適な竹を厳選して切り出して5年以上乾燥させた上でそれぞれの竿の性格に合わせてストックの中から選別して仕立てています。


  もうひとつの作品ラインとして北海道の野生の大鱒を想定したモデルがあります。こちらは対象魚のパワーとサイズに合わせて、パワフルかつ丈夫に作っており、力強いワイルドトラウト相手に不安無く楽しめる竹竿に仕上がっています。もちろん大きなフライをロングキャストできる性能を持たせています。素材は硬く反発力の強いトンキンケーンを使っています。


  鱒幸竿のロッドアクションは独自のテーパー設計から生まれます。

傾向としては軽くしなやかで、竿全体が有効に働き、肩の力を抜いた滑らかなキャスティングとラインコントロールのしやすさが持ち味です。

 竹竿らしい低速トルクを活かし、ラインスピードを抑えたキャストはループコントロールが一層楽しくなるでしょう。 

  竿の構造は現在全モデルがソリッド6角断面でウレタン塗装のフィニッシュです。オーソドックスではありますが、竹素材の特性や長所を活かし、アクション、耐久性等を考えた上でも最適と考えています。


 鱒幸竿は、ディスタンス性能のみに偏重する事無く、キャストフィールやラインコントロール、対象魚とのやり取りや魚の引きを楽しむといった部分まで、私たち釣り人が釣竿に求める多面的な機能、数値で表せない『釣り味』『情緒』まで含めて大切にし、『もっと釣りを面白くする』という方向性で作っています。また、竿の設計、構造、製造工程では耐久性にも配慮しています。 これらは全て、フライフィッシングを愛する私が竿に求めるものをかたちにしているからこそです。


  さて、私が自身の竿を作るにあたってデザインを考えた時、イメージとして最初に浮かんだのは、白木の鞘に収められた鈍く光る日本刀でした。

装飾的な要素は一切無い、スッキリした、しかも緊張感のある美しさ。本物だけが持つ凄味。

さらに浮かんだイメージは、時代劇のワンシーンの様な、浪人らしき侍が枯れた色の竹の延べ竿を肩に掛けて、ゆっくり川辺を歩く姿。その質素な竹の延竿はなぜかとても好ましく思えました。

日本の魚のために日本で作る物だから、自分の好きな日本的な伝統美や和の文化を反映したデザインにしたい、という思いもありました。

そこで鱒幸竿のイメージは、シンプルでミニマムで、渋く、わび・さびの感じられるような和のテイストにしようと決めました。それは山女魚や岩魚のどこか日本的な奥ゆかしい美しさに調和することでしょう。


鱒幸竿ラインアップ


花鳥風月(かちょうふうげつ) 7’00” #2、#3、#4 2P 真竹

 真竹竿の気持ち良さを追求した、鱒幸竿の代表モデル。標準規模の渓流に最適なスペック。柔らかなミディアムスローアクション。軽快、しなやか、ゆったりしたテンポの曲がりを感じられますが、尺物にも余裕で対応できます。穏やかな気持ちで美しい自然との一体感を感じながら、どこまでも釣り上がって行きたくなる、使い心地と釣り味の良い竿。推奨使用条件、実釣レンジ~15yd、リーダー12~14ft。#3で56g~。フェルール竹又はメタル。


風雅(ふうが) 7’07” #3 2p 真竹

 ミッド部に腰のあるスローアクション。トルクがあってメンディングが気持ちよく決まる。自在なラインコントロール。開けた渓でロングティペットリーダーを使うヤマメ釣りに。真竹の繊細なティップはヤマメのトリッキーな動きにも柔軟に追従してバラシやティペット切れを防ぎます。  推奨使用条件、実釣レンジ~15yd、リーダー~18ft。#3で65g~。フェルール竹又はメタル。


虹(にじ)7’06” #4、#5 2P、3Pトンキンケーン

 北海道でワイルドレインボーを釣るための竹竿。ミディアムアクション。リールファイト必須の野生鱒の走りを竿全体で受け止め、なおかつ細いティペットをかばう事もできる。

ターゲットのサイズ・パワーを考慮したテーパー設計と強度。ロングキャスト能力。 毎日振り続けられる軽さとレングス設定。推奨使用条件、実釣レンジ~20yd、リーダー12~14ft。 メタルフェルール。#4で100g~。

40~50クラスの鱒を想定。さらに大物用にはRayociを。


禅(ぜん)7'02” #0/1 2p 真竹

 ヤマメやオイカワ、カワムツ、宝石の様な日本のネイティブフィッシュを楽しむための、極限のしなやかさ。「柳腰」超スローアクション。柔らかさがクセになる、マニアックな竿。 里川の穏やかな流れに心を無にして溶け込むような釣りに。小型の山女魚を掛けても超エキサイティングです。 2本継。竹フェルール。超軽量仕様。繊細な釣りをご堪能ください。#0ラインを乗せるのもおすすめ。
 推奨使用条件、実釣レンジ~10yd、リーダー12ft。47g~。

Rayoci (ラヨチ) 7'06"   #5/6    2P   トンキンケーン

  北海道の野生の大鱒を釣るための竿。ラヨチとはアイヌ語で虹の意。

ドライフライ向きミディアムファストアクション。大型フライを投げられるキャスト能力。流木の下へ突進する大物を強引に方向転換させたい場面で活きる、『虹』より強めのバット。強さと連日振り続けられるウエイト、レングスをバランス。推奨使用条件、実釣レンジ~20yd、リーダー12~14ft。メタルフェルール。112g~。60~クラスの鱒を想定。




Tukusis(トゥクシシ) 9’00”#7 3P トンキンケーン

  北海道の大型アメマス用に。トゥクシシとはアイヌ語でアメマスの意。
ニンフ、ウェットフライ向きのミディアムスローアクション。
ターゲットのサイズ・パワー及び釣法を考慮したテーパー設計と強度。 メタルフェルール。
60~80の鱒を想定。
※準備中

山ノ神(やまのかみ)6’06”#3 4P 真竹

 源流を愛する渓流マタギのための、無垢なイワナとおおらかに遊ぶ竿。コンパクトに振れて、テンポ良くピンポイントを狙いやすい、ややファスト寄りのアクションと強めのティップ。源流釣行を考慮し強度を重視。天然ノードレス(節無し)構造。   推奨使用条件、実釣レンジ~15yd、リーダー~11ft  

唯我独尊(ゆいがどくそん) 5’00”#3  2P 真竹

  狭い藪沢用の超短竿。
レギュラーロッドで皆が敬遠するような竿抜けこそが最高のポイントなのだ。
ブッシュ下のピンポイントにフライをねじ込めて、短竿なのにせわしいキャスティングにならないゆったりしたアクション。ヤマメ、イワナ対象。
※準備中

瑞兆(ずいちょう) 7'09"  #4   2P   真竹 
本流ヤマメのライズフィッシング用。遠くのライズを狙えるキャスタビリティーとバラシを防ぐ柔軟で追従性の良いティップ。


溪仙(けいせん) 6'00"  #3   2P    真竹
ショートロッドの楽しさを追求する竿。コンパクトに振れて取り回しの良い短竿は自由を感じさせてくれる。短いのにゆったりした竹竿らしいアクションという従来では相反する性質を併せ持つ。

※準備中


行雲流水(こううんりゅうすい) 7'00"  #3   2P    真竹
スローな花鳥風月に対して抜けの良いアクション。テンポ良いリズム。それでいて真竹竿ならではのしなやかさと軽さを楽しめる軽快な竿。推奨使用条件は花鳥風月に同じ。フェルール竹又はメタル。


零(ぜろ) 7'02"  #0   2P
ヤマメ用0番ロッド。フィネスシステムに最適化。
※準備中

附馬牛(つきもうし) 6'06"#2 2P
作者の個人的な地元専用ローカルロッド。
※準備中

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